創業150年の老舗お茶屋さんの若夫婦が住む木の平屋
埼玉県入間市
創業150年の老舗お茶屋さんの若夫婦が住むこちらのお家は、家族との距離感が心地よい、木の平屋。
昔ながらの日本家屋と共存する、洗練された佇まい。ミニマムながら合理性と利便性がぎゅっとつまっています。
【延床面積】 約 85.95 ㎡
ワンフロア平屋で困る収納。出来る限り壁を利用し収納を確保しています。
広々としたワンフロアは、アンティークの建具で仕切ることで空間を分けることが可能です。また天井を高くとることで平屋で感じる圧迫感をなくし、ゆったりと過ごせるように工夫しています。
朝日をやさしく取り込む障子。みんなが一緒に入られる空間がこころやすらぐ時間になります。
段差を付けたキッチン。壁などで仕切らなくてもリビングをスペース分けすることが出来ます。また台所で作業する親とリビングで過ごす小さなお子様の目線が同じになりコミュニケーションが取りやすく、安心感も生まれます。
お施主さんがこだわった、けやきの一枚板キッチンカウンター。職人が丁寧に手作業で仕上げました。その木目や節などそれぞれの板に合った加工を施す職人技が光ります。
キッチンカウンターに合わせて、木製のキッチンも造作しました。本物の木を使っているからこそ出る質感は他のキッチンでは出せない魅力と言えます。木製と言っても水や汚れに強い処理がされているので普通のキッチンと同じように使うことができます。
洗面所やトイレにもお施主さんが集めた欅の木を使用しています。 印象が重くなりすぎないように、木の厚みを絶妙に調整しました。
玄関の床は、モルタルの洗い出しで石の表情を見せています。モダンな印象になるように石の大きさと色味にこだわりました。
電球の色がノスタルジックに感じる夜は、和モダンの雰囲気がより映えます。とても素敵な玄関に仕上がりました。
玄関の腰掛けベンチも、木の自然な造形を活かした一枚板で。
子供達の足型も記念に。注文住宅だからこその遊び心を忘れずに・・・。
アンティークの引き戸を使った大型収納。
靴はもちろん掃除用具や子供の遊具なども収納しやすいように棚の高さを自在に変えられるようにしました。
敷地の隣には、老舗のお茶屋さんの店舗があります。互いに共存し、景観を損なわない外観。旅館の離れのような趣のある佇まいが、じわりと残る平屋になりました。